デンタルフロス・歯間ブラシの正しい使い方徹底解説!福山市の歯科医師が教える口腔ケア
2025/06/03
ブログ
デンタルフロス・歯間ブラシの正しい使い方徹底解説!福山市の歯科医師が教える口腔ケア
今日は、皆さんからよく質問をいただく「デンタルフロスと歯間ブラシの正しい使い方」について、やさしく丁寧に解説していこうと思います。
日々の歯みがき、ちゃんとできているようで、実は歯と歯の間に汚れが残ってしまっていることが多いんです。
歯ブラシだけでは落としきれない汚れを取り除くには、デンタルフロスや歯間ブラシがとても大切。
でも、「正しい使い方がわからない」「どっちを使えばいいの?」という声もたくさん聞きます。
この記事を読めば、あなたも今日から口腔ケア上級者になれるはずです。
フロスと歯間ブラシ、そもそも何が違うの?
まずは、それぞれの特徴を簡単に見てみましょう。
デンタルフロスとは?
細い糸状の清掃用具で、歯と歯の接している部分(コンタクトポイント)の磨き残しを取り除くのに最適です。
歯のすき間が狭い方や、歯と歯がしっかり接している人には特におすすめです。
歯間ブラシとは?
小さなブラシがついた棒状の器具で、歯と歯の間のやや広めのすき間に入り込んで、磨き残しをかき出してくれます。
特に、歯周病や加齢によって歯茎が下がってきた方に向いています。
なぜ必要? 歯ブラシだけでは不十分な理由
実は、歯ブラシだけでは歯の表面の6〜7割程度しか磨き残しを落とせないというデータがあります。
つまり、残りの3〜4割は歯ブラシでは届かない場所、特に歯と歯の間や歯茎のキワに溜まってしまうんです。
この磨き残しが溜まると、虫歯や歯周病の原因に。
とくに歯周病は自覚症状が少なく、気づかないうちに進行してしまう「静かな病気」とも言われています。
そうサイレントキラーです。
だからこそ、歯ブラシに加えてフロスや歯間ブラシを取り入れることが、とても大事なんです。
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正しい使い方をマスターしよう
デンタルフロスの使い方
1.30〜40cmほどフロスを取り出す(ここでのポイントは長さをケチらない)
中指に巻きつけて、指と指の間を2〜3cmくらいに保ちます。
2.歯の間にゆっくりと入れる
力を入れすぎず、左右にゆらすようにスライドして入れます。
3.歯の側面をこするように上下に動かす
両方の歯の側面をこすり洗いするイメージです。
4.1本ずつ順番に行う
使った部分は少しずつずらして清潔な糸で行いましょう。
※ポイント:出血があっても、最初のうちは驚かなくて大丈夫。
続けることで、だんだんと歯茎が引き締まって出血は減っていきます。
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歯間ブラシの使い方
1.サイズ選びが命
小さすぎると磨き残しが取れず、大きすぎると歯茎を傷つけてしまいます。
歯科医院でのサイズチェックがおすすめです。
2.軽く斜めに入れる
歯茎に沿って斜めに挿入し、力を入れすぎずにゆっくり動かします。
3.前後に2〜3回動かす
ゴシゴシこすらず、優しく動かして汚れを取り除きましょう。
4. 使用後は水洗いし、定期的に交換
ブラシ部分が広がってきたら交換のサインです。
※ポイント:ブリッジや矯正中の方にも使いやすいタイプがあるので、用途に合わせて使い分けてください。
よくある質問にお答えします
Q:毎日使うべきですか?
→ はい、理想は毎日の使用です。
特に夜、寝る前のタイミングがおすすめです。
Q:出血したら使わない方がいいですか?
→ 出血は歯茎が炎症を起こしているサイン。
やさしく続けることで改善されていきます。
長く続く場合は歯科でチェックを。
Q:フロスと歯間ブラシ、どっちを使えばいい?
→ 歯のすき間が狭い人はフロス、すき間が広い人は歯間ブラシ。
どちらも適切に使えば効果的です。
まとめ:一生自分の歯で食べるために
フロスや歯間ブラシは、「ちょっと面倒」「毎日は難しい」と感じる方も多いかもしれません。
でも、虫歯や歯周病のリスクを減らし、自分の歯を守るためには欠かせない習慣です。
少しでも、今日から始めてみてください。
1ヶ月後、きっと歯茎の調子や口の中のスッキリ感が変わってくるはずです。
福山市の門井歯科医院では、患者さん一人ひとりに合わせたケアのアドバイスも行っています。
「自分に合った使い方が知りたい」「サイズが分からない」という方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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歯は、一生ものの財産。
今日の一歩が、未来の笑顔につながります!
門井歯科医院でした〜
一生守っていけるようサポートしていきます!