虫歯になりやすい食生活って?食生活改善と虫歯予防|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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虫歯になりやすい食生活って?食生活改善と虫歯予防

2025/06/06

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虫歯になりやすい食生活って?食生活改善と虫歯予防


「毎日歯磨きしているのに、また虫歯ができた…」
そんな経験、ありませんか?

実は、虫歯の原因は「歯磨き不足」だけではないんです。
普段の食生活の中にも、虫歯をつくりやすくする“落とし穴”が隠れていることがあります。

この記事では、虫歯になりやすい食習慣と、その改善方法、そして虫歯を予防するためにできる具体的な食生活の工夫をご紹介します。

虫歯ってなぜできるの?


虫歯の大きな原因の一つに「ミュータンス菌」と呼ばれる虫歯菌が、食べ物に含まれる糖をエサにして酸を出し、その酸が歯を溶かしてしまうことです。

特に歯の表面のエナメル質が溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象が、虫歯のはじまり。
でも、すぐに虫歯になるわけではなく、唾液の力で再石灰化が起きて、元に戻ることもあります。

つまり、虫歯になるかどうかは「脱灰」と「再石灰化」のバランス。
そしてそのバランスに、毎日の食生活が大きく関係しているのです。



虫歯になりやすい食生活とは?



ここでは、特に注意したい食習慣をいくつか紹介します。

1. ダラダラ食べる

朝から晩まで、ちょこちょこ間食していませんか?
食べ物を口にするたび、口の中は酸性に傾きます。

そして酸性の時間が長く続くと、再石灰化するチャンスがなくなり、歯が溶けやすくなります。
「お菓子は少しだけだから大丈夫」と思っても、頻度が多ければ多いほど虫歯リスクは上がります。


2. 糖分の多い飲み物をよく飲む

ジュース、炭酸飲料、スポーツドリンク、甘いコーヒーなど、砂糖が含まれている飲み物を頻繁に飲んでいると、それだけで虫歯のリスクは高まります。

特に気をつけたいのが、ペットボトル飲料を「ちびちび」飲む習慣。
口の中に糖がずっと残ることになり、虫歯菌にとってはまさにごちそうタイムが続く状態です。
そして飲み物は咀嚼しないため唾液も出ません。
つまり、唾液の力で再石灰化が起きないのです。


3. 寝る前に甘いものを食べる

寝ている間は唾液の分泌が減るため、口の中の『磨き残し』や『酸』を洗い流す力が弱まります。
寝る前に甘いお菓子や飲み物をとると、就寝中に虫歯菌が大活躍してしまいます。


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食生活をどう変えたらいい?


虫歯を防ぐためには、「虫歯菌にエサを与えすぎない」こと、そして「再石灰化がちゃんと起きる時間を確保する」ことがポイントになります。


1. 食事と間食の時間を決める

ダラダラ食べを避け、食べる時間と食べない時間のメリハリをつけましょう。
間食は1日1回に抑えるのがおすすめです。

また、間食するなら「食後すぐ」や「時間を決めて一度に」食べることで、脱灰の時間を短くすることができます。


2. 甘い飲み物を水やお茶に置き換える

水、麦茶、無糖の緑茶などは、口の中を酸性にしないので安心です。
習慣的に飲んでいる甘い飲み物を、少しずつ減らしていくだけでも違いが出てきます。

炭酸が好きな人は、無糖の炭酸水に変えるのも一つの手です。


3. よく噛んで食べる

よく噛むことで唾液がたくさん出ます。
唾液は「天然のうがい薬」です。
口の中を中性に戻し、虫歯菌の働きを弱める効果があります。

特に食物繊維が多い野菜や、噛みごたえのある食材を積極的に取り入れるのもおすすめです。


4. キシリトールガムなどを上手に使う

まずガムは咀嚼をして楽しむものです。
そして咀嚼すればするほど唾液が出ます。
キシリトールは、虫歯菌の働きを弱める効果があります。
ガムとキシリトールの組み合わせで唾液をよく出し、虫歯予防に役立ちます。

しかしここで気をつけてほしいのが、ショ糖をはじめとする甘味料を含むガムはこの効果はなく、また虫歯のリスクを高めますのでご注意を。

4の話はあくまで“補助的”な役割として活用しましょう。

歯磨きだけじゃ足りない時代に


もちろん、毎日の歯磨きも大切です。
でも、歯磨きだけで虫歯を完全に防ぐのは難しいというのが、今の常識になりつつあります。

だからこそ、「何をどんなふうに食べるか」が、これからの虫歯予防のカギになります。



大切なのは今日からできる小さな習慣から

虫歯予防と聞くと、つい「歯医者に行かなきゃ」と思いがちですが、毎日の食生活をちょっと変えるだけでも、大きな予防効果があります。

まずは「甘い飲み物を減らす」「間食の時間を決める」といった、小さなことから始めてみてください。

未来の自分の歯に「ありがとう」と言ってもらえる日がきっときますよ。


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健康や自分の体は『失う前に気づくこと』が大切です。
門井歯科医院でした〜

この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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