マウスウォッシュって本当に必要?歯科医が教える正しい使い方
2025/06/18
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マウスウォッシュって本当に必要?歯科医が教える正しい使い方
「マウスウォッシュって使った方がいいのかな?」
患者さんからよく聞かれる質問のひとつです。
歯みがき後にすっきりしたい気持ちで使っている方もいれば、「なんとなく」続けている方も多いかもしれません。
今回は、歯科医師の視点からマウスウォッシュの必要性や正しい使い方について、やさしくお話しします。
1. マウスウォッシュってそもそも何のため?
マウスウォッシュ(洗口液)は、口の中をすすぐことで細菌を減らし、口臭や虫歯、歯周病の予防をサポートするアイテムです。
ただし、誤解されやすいのが「歯みがきの代わりになる」と思われている点。
マウスウォッシュはあくまで「補助的な役割」で、歯ブラシやフロスでしっかりブラッシングをすることが前提です。
口内細菌の多くは歯の表面や歯ぐきの境目に潜んでいて、液体だけでは取り除くのが難しいんです。
いや不可能なのです。
だからこそ、まずは正しいブラッシングとフロスが基本。
マウスウォッシュはその補助として使うと効果的です。
2. 種類によって効果が違う?自分に合うものを選ぼう
マウスウォッシュには大きく分けて「医薬部外品」と「化粧品」に分類されます。
薬用成分が配合されているかどうかで、効果に違いがあるんですね。
例えば、殺菌成分(CPCやクロルヘキシジンなど)が含まれているものは、歯周病予防に効果があるとされています。
一方、アルコール入りのタイプはスッキリ感が強いものの、口の中が乾燥しやすい方には向いていないことも。
また、フッ素が含まれているタイプは、虫歯予防に役立つため、子どもや虫歯が気になる方におすすめです。
今はフッ化物が虫歯の抑制に効果が大きいため、虫歯予防を重視している人であれば、フッ素が含まれていないタイプのうがい薬を使用する場合は歯磨き後にしないほうが良いです。
購入前に成分を確認したり、歯科医院で相談してみるのもいいでしょう。
3. 使い方にもコツがある?効果を引き出すポイント
せっかく使うなら、効果的なタイミングと方法を知っておきたいですよね。
基本的には、歯みがきやフロスの前後、寝る前や出かける前に使うのが良いとされています。
マウスウォッシュの使用量は商品によって異なりますが、一般的には10〜20mlを口に含んで、約30秒間ゆっくりすすぎます。
ゴシゴシうがいをするというよりは、口の中全体に行き渡らせるように動かすのがポイントです。
また、使用後は30分ほど飲食を避けると、薬用成分がしっかり口の中にとどまって効果を発揮しやすくなります。
習慣にすることで、口臭予防や歯周病対策にもつながります。
4. 誰にでも必要?使った方がいい人と注意が必要なケース
すべての人にマウスウォッシュが必要というわけではありません。
健康な歯ぐきと丁寧なブラッシングができていれば、必ずしも使わなくても問題ないこともあります。
一方で、次のような方にはとても有効です。
•歯ぐきから出血しやすい方(歯周病予防)
•矯正中でブラッシングが難しい方
•虫歯ができやすい方
•忙しくて歯みがきが雑になりがちな方
•口臭が気になる方
ただし、口腔内に傷がある場合や、強い刺激に敏感な方は刺激の少ないタイプを選ぶか、使用を控えた方が良いこともあります。
気になるときは、かかりつけの歯科医に相談してみてくださいね。
まとめ
マウスウォッシュは「魔法の液体」ではありませんが、正しく使えばお口の健康を守る強い味方になります。
歯みがきやフロスとセットで考えることが大切です。
「なんとなく使っていた」という方も、今日から少し意識して取り入れてみてください。
日々のちょっとした習慣が、将来の歯とお口の健康に大きくつながりますよ。
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日々を大切にしている人の口腔内はやはり一生もの
門井歯科医院でした〜
一生守っていけるようサポートしていきます!