歯ぎしりを放置するとどうなる?予防法と対策を歯科医が解説|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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歯ぎしりを放置するとどうなる?予防法と対策を歯科医が解説

2025/06/27

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歯ぎしりを放置するとどうなる?予防法と対策を歯科医が解説

寝ている間に歯ぎしりしてるみたい」「朝起きたら顎が疲れている
そんな経験はありませんか?これは“ブラキシズム”と呼ばれる状態です。
実は放っておくと、歯や顎に深刻なトラブルを引き起こすことがあります。
今回はそのリスクと、歯科でできる対策についてお話します。

1. 歯のすり減りと破折のリスク

歯ぎしりを繰り返すと、歯の表面(エナメル質)が削れて平らになったり、詰め物や被せ物が欠けたりします。
特に前歯は負担が集中しやすく、見た目の問題にもつながります。

対策:ナイトガード(マウスピース)の装着で、歯同士の接触を防ぎましょう。保険適用で作製できます。

2. 顎関節症や筋肉のこり

長期間歯ぎしりを続けていると、顎関節に負担がかかり、顎が痛む・音が鳴る・開けにくいといった「顎関節症」の原因になる可能性があります。
また、顔や肩の筋肉にも緊張が広がり、慢性的頭痛肩こりに繋がることもあります。

対策:ナイトガードと合わせて、咬筋マッサージやストレッチを行うことで筋肉の緊張を緩和します。生活習慣の見直しも有効です。

3. 詰め物・被せ物の寿命が短くなる

歯ぎしりによる強い力がかかると、せっかく入れたセラミックやレジンなどの修復物が割れることがあります。
繰り返せば再治療頻度も増えてしまい、歯の寿命にも関わってきます。

対策:咬み合わせの調整(咬合調整)や、特定部位に集中する力の分散処置が有効です。当院では3Dスキャナーで正確な咬合状態のチェックを行っています。

4. 睡眠の質が下がる

無意識に強い力が入ることで、深い眠りに入りにくくなることも。
結果として日中の疲労感集中力の低下に繋がる場合もあります。

対策:睡眠環境の改善(暗さ・静音・入眠儀式の工夫)や、ストレス軽減を意識した生活習慣の見直しとあわせて、歯科での定期的なフォローが安心です。

まとめ

歯ぎしり(ブラキシズム)は、放置すると「歯のダメージ」「顎関節症」「詰め物破損」「睡眠の質低下」など様々な問題を引き起こします。
ナイトガードによる予防と、生活習慣の見直しが大切です。
当院では、口腔内スキャナーを使ったかみ合わせチェックやマウスピース製作も行っております。
「歯ぎしりかも?」と思ったら、早めのご相談をおすすめします。
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スッキリと眠れないことと夜間の歯ぎしりは関係があると言われています。
互いに影響し合い、悪循環に陥ってしまうこともあります。
ぐっすりと眠りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
門井歯科医院でした〜

この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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