歯の色は遺伝するのか?家族で比較してみると面白い話|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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歯の色は遺伝するのか?家族で比較してみると面白い話

2025/09/03

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歯の色は遺伝するのか?家族で比較してみると面白い話

歯の白さに憧れる人は多いですが、そもそも「歯の色って人によって違うのはなぜだろう」と思ったことはありませんか。
同じように歯磨きをしていても、真っ白な歯の人もいれば、やや黄色っぽい歯の人もいます。

そこで気になるのが「歯の色は遺伝するのか?」という疑問です。
家族を見比べてみると、親子や兄弟で似たような歯の色をしていることが多く、不思議に感じる人も多いでしょう。
今回は、歯の色と遺伝の関係を分かりやすく解説していきます。

1. 歯の色は「エナメル質」と「象牙質」で決まる

歯の色を大きく左右するのは、歯の表面を覆うエナメル質と、その下にある象牙質です。

エナメル質は半透明で、ガラスのように光を通します。
そのため、実際に目に見える歯の色は、下の象牙質の色が透けて見えているものです。
象牙質はやや黄みを帯びているため、歯の色が「真っ白」ではなく「ややアイボリー」に見えるのが自然な状態なのです。

つまり、エナメル質の厚さや透明度象牙質の色合いによって、個人差が生まれます。
これらは遺伝的な影響を強く受けるため、親子や兄弟で似たような歯の色になりやすいのです。

2. 遺伝が影響するポイント

歯の色そのものが直接「遺伝する」とは言い切れませんが、以下の要素は明らかに遺伝の影響を受けます。

•エナメル質の厚み
厚いほど透明感が増し、歯は白く見えます。薄いと象牙質の黄色みが透けやすくなります。
•象牙質の色味
生まれつき濃い黄色やグレー寄りの象牙質を持つ人もおり、それが歯のベースカラーになります。
•歯の大きさや形
光の反射の仕方に影響し、白く見えるかどうかが変わります。

こうした特徴は親から子へと受け継がれることが多く、「お父さんと同じで少し黄みが強い」「兄弟みんな歯が白い」など、家族で似てくるのです。

3. 生活習慣や年齢による変化も大きい

ただし歯の色は遺伝だけで決まるわけではありません。
生活習慣や加齢も大きな要因です。

コーヒーや紅茶、赤ワインなどの飲み物に含まれる色素は歯の表面に沈着しやすく、喫煙はヤニ汚れの原因になります。
また、歯の表面に小さな傷があると、そこに磨き残しがついて黄ばみが強く見えることもあります。

さらに年齢を重ねると、エナメル質がすり減り象牙質の黄色みがより透けて見えるようになります。
そのため「昔は白かったのに最近黄ばんできた」と感じる人も少なくありません。

つまり、家族で比較すると「遺伝的に似ているベースカラー生活習慣や年齢による違い」が重なり合っているのです。

4. 白い歯に近づくための工夫

「遺伝だから仕方ない」と思う必要はありません。
歯の色はケアや工夫で大きく改善できます。

•日常のケア
着色を防ぐには、飲食後に水でゆすぐ、定期的に歯科でクリーニングを受けるのが効果的です。
•ホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングは、歯の内側の色素を分解して本来の白さを引き出すことができます。遺伝的にやや黄みが強い人でも、印象を大きく変えることが可能です。
•食生活の工夫
野菜やチーズのように歯を守る食品を取り入れ、糖分や着色の強い飲み物を摂りすぎないように意識すると良いでしょう。

家族で比べて「みんな少し黄色っぽいね」と思っても、工夫次第で理想に近づけます。

まとめ

歯の色は「遺伝の影響」と「生活習慣」の両方で決まります。

•エナメル質や象牙質の性質は遺伝しやすい
•コーヒーや喫煙、加齢による影響も大きい
•家族で似るのはベースカラーが共通しているから
•工夫次第で白く健康的な歯に近づける

家族で歯の色を比べてみると、意外な共通点や違いが見えて面白いかもしれません。
遺伝は変えられなくても、ケアの仕方は自分で選べます。
毎日の習慣を工夫して、笑顔が映える健康的な歯を守っていきましょう。
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歯が白い。
それだけで人の印象は変わります。
どうせなら良い印象を与えたいですよね。
歯の色のご相談はいつでもお気軽にしてください。
門井歯科医院でした〜

この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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