「歯ぎしり」で削れる歯の量をコーヒースプーン何杯分に例えると?
2025/09/05
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「歯ぎしり」で削れる歯の量をコーヒースプーン何杯分に例えると?
寝ているときに「歯ぎしりをしているよ」と指摘されたことはありませんか。
                                        自分では気づきにくい習慣ですが、歯ぎしりは歯や顎に大きな負担をかけ、知らないうちに歯をすり減らしてしまいます。
                                        では、歯ぎしりによって削られる歯の量はどのくらいなのでしょうか。
                                        歯科医の視点からイメージしやすいように「コーヒースプーン何杯分」という例えを使って解説していきます。
                                    1. 歯ぎしりの力は想像以上に強い
人が食べ物を噛むときの力は、通常で20〜30kg程度といわれています。
                                    固いものを噛んでもせいぜい60kg程度です。
                                    ところが歯ぎしりになると、無意識に100kgを超える力がかかることがあります。
                                        つまり、起きているときには絶対にかけられないほどの強い圧力で歯をこすり合わせているのです。
                                        この強大な力が毎晩繰り返されることで、歯の表面のエナメル質が少しずつ削られていきます。
                                        自覚症状がなくても、気づかぬうちに大きなダメージが蓄積しているのです。
                                    2. 削れる歯の量をスプーンに換算すると
では、実際にどのくらいの量が失われているのでしょうか。
                                    研究によると、強い歯ぎしりをしている人では1年間で歯の表面が0.2mm〜0.5mmほどすり減ることがあります。
                                        エナメル質の厚さはおよそ2〜3mmしかないため、数年で保護層がなくなってしまう計算です。
                                        この削れたエナメル質を粉に換算すると、年間でおおよそコーヒースプーン1〜2杯分の歯のかけらに相当すると言われています。
                                        もちろん個人差はありますが、たった数年で小さなスプーン数杯分の歯が失われていると考えると、その影響の大きさがイメージしやすいのではないでしょうか。
                                    3. 歯が削れるとどうなる?
歯ぎしりによるすり減りを放っておくと、次のようなトラブルにつながります。
                                    • 知覚過敏
                                        
                                        エナメル質が削れて象牙質が露出すると、冷たい水や甘いものがしみやすくなります。
                                        • 歯の破折
                                        
                                        長期間の強い力で歯が欠けたり割れたりすることもあります。
                                        • 詰め物・被せ物のトラブル
                                        
                                        人工の素材も摩耗や破損が起こり、治療のやり直しが必要になることがあります。
                                        • 顎関節症
                                        
                                        顎の関節に負担がかかり、痛みや音が出ることもあります。
                                        つまり、歯ぎしりは単なるクセではなく「歯の寿命を縮める大きな要因」なのです。
                                    4. 守るための対策
幸いなことに、歯ぎしりのダメージを和らげる方法はいくつもあります。
                                    •マウスピースの使用
                                        就寝時に専用のナイトガードを装着することで、歯同士が直接こすれるのを防げます。
                                        歯科医院で作るオーダーメイドなら違和感も少なく、長期的に効果を発揮します。
                                        •ストレス対策
                                        歯ぎしりは精神的な緊張やストレスと関係が深いため、リラックスできる習慣を取り入れるのも有効です。
                                        •生活習慣の見直し
                                        就寝前のカフェイン摂取を控える、十分な睡眠をとるなども歯ぎしり軽減につながります。
                                        歯ぎしりそのものを完全にやめるのは難しいですが、適切な対策をとれば歯を守りながら生活できます。
                                    まとめ
歯ぎしりは強烈な力で歯を削り、年間でコーヒースプーン1〜2杯分もの歯のかけらが失われることがあります。
                                    •通常の噛む力をはるかに超える負担がかかる
                                        •エナメル質が数年でなくなってしまうこともある
                                        •知覚過敏や歯の破折、顎関節症につながる
                                        •マウスピースや生活改善で守ることができる
                                        日々の歯ぎしりは気づきにくいですが、積み重なると大きな差になります。
                                        もし「歯がしみる」「歯がすり減ってきた」と感じるなら、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。
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                                    歯ぎしり怖いですね。
                                    ちなみに動物の咬合力No.1は、、、、、イリエワニだそうです。
                                    大きいのだと3185Kgに達するとの報告も、、、すごい
                                    門井歯科医院でした〜
                                    







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