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うがい薬について
2023/02/23
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本日はうがい薬について説明します。
時々、患者さんから
『仕事忙しいから歯磨きする時間ないけぇ、うがい薬だけでもええ？』
と質問があります。
結論を先にいうと
『ダメです』
なぜダメなのかというと
うがい薬は
『歯磨きの代わりにはならない』からです。
それを今回説明しますね。
うがい薬には、確かに殺菌、抗ウイルス効果のある商品が存在します。
ただ残念なことに、最近バイオフィルムを破壊できるような抗菌剤はいまだに開発されていません。
ということは歯周病や虫歯の原因になるプラークを除去できるものは存在しないということに。
うがい薬の効果は細菌バイオフィルムがまだ形成されていない状態の細菌へのアプローチ。
一旦細菌バイオフィルムが形成されると歯磨きという『機械的な除去』でないと破壊できないということに。
つまりうがい薬は
『歯磨きのかわりにはならないが、歯磨きの効果を長持ちさせる可能性がある』
という認識でいて欲しいのです。
あくまでメインは歯磨き。うがい薬は補助。
そして、うがい薬はお口の中が不衛生な状態のまま使用しても効果はあまり期待できません。
ここでも、うがい薬だけの対応はほとんど意味がないということに。
また、不衛生なお口の中は良い菌である口腔常在菌も弱っている状態です。
日頃からお口の中を清潔に保つことこそ、口腔常在菌を活発にさせ、風邪や感染症になりにくくする秘訣です。
うがい薬は、毎日頻繁に使うものではなく、喉が痛い時やお口の中がねばつく時などに使用するようにしましょう。
確かな知識を身につけて、健康に。
日々を充実にし楽しんでいきましょう。
門井歯科医院でした〜
この記事の著作者
2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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