子どもも大人も必見!フッ素塗布の効果|福山市御幸町の歯医者「門井歯科医院」

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子どもも大人も必見!フッ素塗布の効果

2025/06/08

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子どもも大人も必見!フッ素塗布の効果


歯医者さんでよく聞く「フッ素塗布」。なんとなく子どもの虫歯予防のためにやっているという方が多いかもしれません。でも実は、フッ素塗布は子どもだけでなく、大人にもたくさんのメリットがあるのをご存じでしょうか?

今回は、フッ素塗布の基本から、大人も積極的に受けた方が良い理由まで、やさしく解説していきます。

フッ素ってなに?


フッ素は、自然界に存在するミネラルの一種で、私たちの歯や骨にもごくわずかに含まれています。歯に対する働きが特に優れていて、虫歯予防に効果的なことで知られています。

市販の歯みがき粉にも「フッ素配合」と書かれているものがありますよね。ですが、歯科医院で行う「フッ素塗布」は、その濃度や効果の持続力がまったく違います。

フッ素塗布の3つの主な効果


1. 歯を強くする

歯の表面は「エナメル質」と呼ばれ、酸に弱いという性質を持っています。フッ素を塗ると、エナメル質にフッ素が取り込まれ、「フルオロアパタイト」という非常に硬くて酸に強い構造に変化します。

この変化によって、歯そのものが強くなり、虫歯になりにくくなります。

2. 初期の虫歯を修復する

「もう虫歯になったら削るしかない」と思っていませんか? 実は、虫歯も初期の段階なら削らずに修復できることがあります。フッ素にはこの「再石灰化(さいせっかいか)」という働きをサポートする力があるんです。

たとえば、歯の表面が白っぽくなってきた、というのは初期虫歯のサイン。その段階でフッ素塗布をすると、歯の内部にミネラルが戻り、元の健康な状態に戻る可能性があるのです。

3. 虫歯菌の働きを抑える

虫歯の原因となるミュータンス菌などは、食べ物から酸を作り出し、歯を溶かしていきます。フッ素は、この酸を作る働きそのものを弱めてくれる効果もあります。つまり、虫歯の「原因」からブロックしてくれるということです。


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子どもにとってのフッ素塗布のメリット


子どもの歯は大人の歯に比べて柔らかく、虫歯になりやすい特徴があります。乳歯の虫歯は進行も早いため、気づいたときには大きくなっていることも珍しくありません。

とくに生えたばかりの永久歯は、まだ完全に硬くなっていないため、フッ素による保護が非常に効果的です。3か月〜半年に1回のフッ素塗布をすることで、虫歯リスクを大きく下げることができます。

また、歯医者さんでフッ素塗布のたびに歯のチェックもしてもらえるので、虫歯の早期発見にもつながります。

大人にも必要? フッ素塗布の意外な効果


大人の場合、「もう虫歯になりにくいからフッ素は不要」と思っている人も多いかもしれません。でも実は、大人にもフッ素塗布がとても役立ちます。

特におすすめしたいのが、次のような人たちです。

● 歯ぐきが下がってきた人

年齢とともに歯ぐきが下がってくると、「歯の根っこ(象牙質)」が露出します。この象牙質はエナメル質よりずっと柔らかく、虫歯になりやすい部位。そこをフッ素で守ってあげることがとても大切です。

● 知覚過敏がある人

冷たいものがしみる…という症状、ありますよね。知覚過敏の原因のひとつは、歯の表面の保護が失われていること。フッ素には、しみる症状を和らげる効果もあります。

● 詰め物・被せ物が多い人

一度治療した歯の周りも、再び虫歯になることがあります。とくに詰め物や被せ物のすき間などは、プラークがたまりやすく、虫歯の再発リスクが高くなります。フッ素塗布でリスクを減らすことができます。


フッ素塗布って痛くないの?

ご安心ください。フッ素塗布は、歯の表面にジェルや液を塗るだけの、まったく痛みのない処置です。味も子ども用にはストロベリーやグレープなど、選べるように工夫されている歯科医院もあります。

処置も数分で終わるので、小さなお子さんでも泣かずにできることがほとんどです。


ここでよくある質問
『どのくらいの頻度で通えばいいの?』

フッ素の効果は永久ではありません。
歯みがきなどで少しずつ流れていくため、定期的な補充が大切です。


推奨される頻度は、
子ども:3〜6か月に1回
大人:6か月〜1年に1回


虫歯のリスクが高い人は、もう少し頻繁に行うことがすすめられることもあります。
歯科医院で自分に合ったペースを相談してみてください。

フッ素塗布は“歯を守る習慣”


虫歯になってからの治療は、どうしてもお金も時間もかかりますし、なにより痛みや不快感を伴うことも多いです。
そうなる前に「予防」することは、とても大きな価値があります。

フッ素塗布は、手軽で負担も少ない方法なのに、効果はしっかりと出てくれます。

最後に伝えたいことは
「まだ子どもだから」「もう大人だから」といった思い込みは捨ててください。
一度フッ素塗布について歯医者さんに相談してみてください。
あなたや家族の歯を、もっと長く健康に保つための、第一歩になるかもしれません。

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『私は大丈夫』
この言葉は歯を失う人がよくいう言葉です。
大丈夫な人はこの世にいません。
しっかりと予防の心がけを
門井歯科医院でした〜

この記事の著作者

グループ 1

医師 門井 一眞

2016年 九州歯科大学卒業
2016年 九州歯科大学附属病院 口腔内科 所属
2017年 茨城県某医療法人 勤務
2021年 門井歯科医勤務
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