カフェインと歯の意外な関係(コーヒー・エナドリ・紅茶)
2025/09/01
ブログ
カフェインと歯の意外な関係(コーヒー・エナドリ・紅茶)
朝の目覚めにコーヒー、仕事中のリフレッシュに紅茶やエナジードリンク。
現代人の生活にカフェインは欠かせない存在になっています。
眠気を覚ましたり集中力を高めたりと、心強い味方ですが、実は歯の健康とも密接に関わっているのをご存じでしょうか。
「歯が黄ばむのはコーヒーのせい?」「エナジードリンクで虫歯になる?」そんな疑問に答えながら、今回はカフェインと歯の意外な関係について解説していきます。
1. 着色汚れ(ステイン)の原因になる
カフェインを含む飲み物の代表格、コーヒーや紅茶。これらが「歯の黄ばみの原因になる」と聞いたことがある方も多いと思います。
これはカフェインそのものではなく、ポリフェノールやタンニンといった成分が歯の表面に付着し、色素沈着を起こすためです。
特にコーヒーの濃い色素や紅茶のタンニンはステインを作りやすく、毎日飲んでいると少しずつ歯の色がくすんでしまいます。
エナジードリンクの場合は色素よりも人工甘味料や酸味料が多いため、着色自体は少ないですが、飲み続けるとエナジードリンク特有の成分が歯の表面をざらつかせ、他の色素がつきやすくなることがあります。
着色を防ぐには、飲んだあとに水で口をゆすぐ、ストローを使う、定期的に歯科でクリーニングを受けることが有効です。
2. 虫歯や酸蝕歯のリスクを高める
カフェイン飲料に共通するリスクは「糖分」と「酸性度」です。
コーヒー自体は無糖ならそれほど虫歯リスクはありません。
しかし砂糖をたっぷり入れると話は別。
口の中で糖分が分解され、酸が発生して虫歯の原因になります。
紅茶も同じで、ストレートで飲めばリスクは少ないものの、砂糖やミルクを入れると虫歯リスクがぐっと高まります。
さらに注意が必要なのがエナジードリンク。
多くの製品は酸性度が高く、糖分も豊富に含まれています。
これは虫歯だけでなく、歯の表面のエナメル質を直接溶かしてしまう「酸蝕歯(さんしょくし)」の原因になります。
長期間飲み続けると歯が薄くなり、しみやすくなることもあるのです。
3. 口の中を乾燥させる作用がある
カフェインには利尿作用があり、体の水分を排出しやすくします。
そのため、カフェイン飲料をよく飲む人は口の中が乾燥しやすくなるのです。
唾液は歯を守る大切な役割を果たしています。
酸を中和し、細菌の繁殖を抑え、歯の再石灰化を助ける働きがあります。
ところが口が乾燥して唾液が減ると、虫歯や歯周病が進行しやすくなってしまいます。
「集中するとコーヒーを何杯も飲んで水をあまり飲まない」という人は特に要注意です。
カフェイン飲料と同時に水を飲む、意識的にうがいをするなどして口の中の潤いを保つことが大切です。
4. 上手に付き合えばプラスの効果もある
ここまでリスクを中心に話してきましたが、実はカフェインやお茶に含まれる成分には歯にとってプラスの効果もあります。
紅茶や緑茶に含まれるカテキンには抗菌作用があり、虫歯菌や歯周病菌の働きを抑える効果が期待できます。
コーヒーにもポリフェノールが含まれており、適量であれば抗酸化作用によって口の健康を保つ一助となることもわかっています。
つまり大切なのは「飲み方」と「ケアの仕方」です。
•無糖で飲む
•飲んだあとは水やお茶で口をゆすぐ
•だらだら飲み続けず、時間を決めて飲む
•定期的に歯科検診を受ける
このように工夫すれば、カフェイン飲料を楽しみながら歯の健康も守ることができます。
まとめ
カフェイン飲料と歯の関係は、意外にも密接です。
•コーヒーや紅茶は着色の原因になる
•エナジードリンクは酸と糖で虫歯・酸蝕歯リスクが高い
•カフェインは口を乾燥させる作用がある
•しかし適切に飲めば抗菌・抗酸化のメリットもある
大切なのは「飲むのをやめる」ことではなく「飲み方を工夫する」ことです。
カフェインを上手に取り入れながら、歯を長く健康に保っていきましょう。
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私はコーヒーが大好きです。そのため着色は気になります。
綺麗な歯のため毎月歯のクリーニングしております。
門井歯科医院でした〜
一生守っていけるようサポートしていきます!